テキトータイトルの逆襲

昨年からの肋骨5カ所骨折がようやく完治した草苅です。
全治1カ月のはずが2カ月以上かかりました。歳のせいでしょうか。

前回同様・・・、といっても久々なので誰も覚えてないでしょうが、
今回も映画のタイトルの話でいきます。

今回、例にあげる映画は
「刑事ジョン・ブック/目撃者」(1985)です。

有名なので観たことある人も多いと思います。
30年以上前のハリソン・フォードの代表作のひとつですが、
今でも評価の高い名作です。(アカデミー脚本賞・編集賞受賞)


  (ジョン・ブックは主人公の名です)
https://tsutaya.tsite.jp/item/movie/PTA00007YBC5

しかし、この映画を知らない20~30代の人は、
このタイトルとポスターを見てどんな映画だと思うでしょうか。

「刑事~」が頭につくタイトルで一般的にイメージするのは、
バリバリの刑事アクション
暗めのハードボイルド
それとも推理サスペンス?  といったところじゃないしょうか。

しかも、このポスター暗いしコワイし、
ひょっとしてホラー?・・・と思う人もいそうです。

でも実はこの映画、タイトルやポスターから受ける印象とかなり違います。
確かにアクションサスペンス要素もありますが、
他にも、人間ドラマ社会風刺、伝統、恋愛、建築(?)などの要素が
絶妙なバランスで盛り込まれています。
年齢性別は不問で誰にでもオススメできます。

でもこのタイトルとポスターじゃ誰もそうは思いませんよね。
損してるな~、もったいないな~、と思ってしまいます。
やっぱりイメージは大事ですね。

で、気になる建築 の要素ですが、なんと刑事が家を建てます・・・。
だからどうした・・・と言われそうですが・・・。

この映画では2×4工法の元祖、バルーン工法をしっかり観ることができます。
木造枠組壁工法の基本(現在のプラットホーム工法はこの改良版)がわかるだけでなく
大勢の人が協力して家(正確には納屋)を建てるシーンには感動すら覚えます。
こんなこと、このタイトルから想像もつきませんよね。
タイトルは「大工ジョン・ブック」の方が合ってるくらいです(これは言い過ぎ)。


(ちなみに主役のハリソン・フォードは、役者になる前は大工だったのは本当の話)

観てない人はダマされたと思って一度観てみてください。
この映画を観て初めて知ることもけっこう多いと思います。
IT社会と真逆の世界も出てきて考えさせられます(“アーミッシュ”とは?)
この作品、実は女性ファンも多いらしいです。

脈絡のない話になってしまいましたが、
お付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは。